いけばなは日本古来の芸術のひとつなのに?
2012年10月27日 | Posted by juho under いけばな |
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表記の通り、いけばなは、日本が世界に誇るの芸術のひとつです。
芸術的な完成度とともに、誰もが(真面目にがんばれば)比較的行き詰ることなく上達できる教授のシステムは、全世界に対して大声で自慢してよいものだと、常々感じています。
私が若い頃は、暮らしの空間を豊かにする技術であるいけばなを修養することは、日本女性としての基本的な素養だった気がします。
それは花嫁修業という堅苦しい枠を越えて、昔からの日本人は、いけばな(単に「お花」と呼んでいましたが)によって身の回りを自分好みの、楽しい空間にすることを普通に楽しんでいたのです。
最近は、わたしたち日本人から、少しいけばなが離れて行っているのかも知れません。
ひとつには、現代社会の中で、多忙であったり、金銭的に苦しかったり、暮らしの中でいけばなを楽しむ余裕が現代社会の中で、だんだんとなくなってきたのかも知れません。
多忙な毎日の中で、芸術を楽しむどころじゃない、といわれれば、納得できないこともありません。
しかし、本来いけばなには、余裕のない毎日の中にこそ、「ほっ」とした空間や、「ほっ」とした時間、「ほっ」とした生活を作る魔術があるのです。
だって、戦争中も、戦後間もない頃も、世の中みんな貧しかったんですよ。
爆撃機が空を飛ぶ中、それこそ芸術どころではありません。
でも、お花を活けることを楽しんでいました。
それが誇り高き日本人なのです。
いけばなのある暮らしが、どれほど私たちの心を和ませてくれたものでしょうか。
これまで、人々がいけばなから遠ざかっていくことを、只々嘆いておいるばかりでしたが、八十歳を前に、パソコン教室にも通い、ブログというものをよちよち始めさせていただいたことをきっかけに、今日から少しずつ考えて行こうと思っております。
楽しかったいけばな人生の思い出も発信いたします。
よろしくお願いいたします。
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