最初に揃えるいけばなの道具
お稽古始めに必要ないけばな道具
初めていけばな教室(華道教室)に通うこと。
これをお稽古始めといいます。
いけばなのお稽古始めの時に、必要ないけばなの道具は、次のふたつだけ。
非常にシンプルです。
- 花ばさみ
- ナイロンの風呂敷
花ばさみ
初めていけばな教室を訪れる際には、花ばさみは貸してもらえることでしょう。
流派によっては、「家元好み」といって、花ばさみを指定される教室もありますから、続けて通う事になってから、買った方が良いです。未生流笹岡では、とくに指定はありませんから、自由に好きな花ばさみを使用することができます。
あまりに高価なものは必要ありませんが、良い花ばさみは、力がいらず気持ちよく枝を切れるので、いけばなのお稽古自体にストレスが溜まりません。いけばなライフが長続きする要因となりますから、少しは道具選びも考慮された方がベターですよ。
ナイロンの風呂敷
花合羽とか、花包み(花包みシート)とも呼ばれます。
最近は、非常にカラフルでおしゃれな柄が増えました。
お稽古した後の花材は、水気を含んでいますので、持ちかえる時に荷物や衣服が濡れてしまわないように、ナイロン製、ビニール製、ポリエチレン製など水を通さない素材で作られています。古くは油紙を使っていました。
また、花ゴザといいまして、お稽古時の敷物としても使用します。
大きさは普通の大きさの方が良いです。あまり大きいとお花を巻いた時に何重にもなって、かさばったり、ごわごわしたりするからです。
あれば便利ないけばなの道具
いけばなを始める際に必要な道具は前述のふたつのみですが、用意しておくと便利なものも下記に書いておきましょう。
エプロン・割烹着
いけばなは水を使う技芸ですし、花材によっては衣服を汚すことがないとはいえませんので、エプロンなどを用意しておいた方が無難です。
和服で来られる方は、割烹着にたすき掛けというのも似合います。
フラワーバッグ
濡れた花材を直接入れたり、花合羽や新聞紙でくるんでから入れたりして、持ち運ぶための花袋です。
ファスナー付きのものが多く、お花をしまうのが簡単で、取手がついていますので、持ち運ぶのが便利です。花合羽同様、最近はカラフルでおしゃれな模様のものが増えました。
花器・花台
お稽古で習った生け花を自宅等で再現するためには、やはり花器が必要です。
初めのうちは、オーソドックスな水盤(皿状の花器)と、寸胴(筒型の花器)を揃えておけは十分です。
花器にはさまざまなものがありますが、初めに揃えられるものは、形も色も、できるだけシンプルなものが良いでしょう。
花器に加えて花台を購入しようかと考えるようになって来たら、もうお花が楽しくて楽しくて仕方がなくなってきた証拠です。
花留め
花器に花を固定するためには、花留めを使用します。
花留めの代表格は、なんといっても剣山です。
無数の針が上向きに生やされており、茎に差し込んで留めます。
「亀甲」や「七宝」など吉祥をモチーフにした鉄製の花留めもあります。
寸胴には、叉木いう「Y字型」の花留めが欠かせません。
華道小物など
フラワーテープや、ワイヤー類、などは、先生の指示に従って使用して下さい。
実際には、お稽古で使う分については教室で用意してくれることも多く、そのまま持って帰らせてくれるでしょうが、自宅等で使用するものは本人が購入して下さい。
いけばなの寿命を延ばすための活力剤などの薬も重宝いたします。未生流笹岡には、かきつばたの葉組みを助けるために京都大学薬学部研究室と共同開発した「未生流笹岡のかきつばたの液」もあります。
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