生け花の華展のお話1
2012年11月5日 | Posted by juho under 花展・華道展 |
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いけばなの華展には、大阪府だけの花会と日本全体の花会がございます。
ご存じの方も多数おいでのこととは存じますが、大阪府の中だけの生け花の花会は3つあり、そのうちのひとつがいけばな新進作家展です。
毎年、およそ9月頃に、このいけばな新進作家展は行われます。このいけばな展は、とてもユニークで面白いです。「新進作家展」という題名が指し示す通り、比較的師範としては若い先生方と、次期家元となられる方々が出瓶されることが多いいけばな展なので、斬新で奇抜な作品が多いのです。
ただ、お流儀などの様式美を備えた作品群の中に、ひとつふたつ、面白い作品があるのは良いのですが、奇抜な作品が続くことが多いので、個人的には少々食傷気味となる感想をおぼえることが多い、いけばなの展覧会です。
正直申し上げて、各流派の「大先生」と言われる人で、出される人はまあ少ないですね(但し、各流派の「次期」家元を担う立場の人は出瓶されます)。
今年の新進作家展では、ペットポトルを、山のように積んだり、ビニールを何万枚も重ねてみたりと、ちょっとテーマの解説や題名をつけてもらわないと、意図がわからないという作品もあります。一応は、「いけばな」展ですから、元を辿ったら、植物だというものであればとは思いますが。
今年も、私のスクールからも、社中さんが、がんばって出瓶しました。
先生としましてもうれしい限りです。
ひとつひとつ経験を積んで、大師範への階段を一歩一歩のぼって行ってくれたらと存じます。
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