いけばなを習い帰るときに包むもののお話
2012年11月13日 | Posted by juho under おけいこ |
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今日はナイロンの風呂敷のお話しをいたしましょう。
最近ではケーキなど買ったとき、包んでくれるナイロンの風呂敷のお話です。現在はただですね。
そのナイロンの風呂敷が出回り始めたのは、昭和25~26年位のことでした。90センチ×90センチぐらいの風呂敷です。
いけばなのお稽古では水も使いますので、花材を持ちかえる際に、新聞紙でくるんでも他の荷物が濡れてしまいますので、「新発明!」のナイロン風呂敷はあっという間に、いけばなのお稽古の必需品となりました。
花柄や、水玉模様など、見栄えの良い事もあり、おしゃれでした。
お金の話はいけないかも分かりませんが、一枚300円だったんですよ。「たかが、300円」と思われる向きもあるでしょうが、高校卒の初任給が5500円、大卒の初任給が7000円ぐらい、の時代の300円です。
単純に、現代のお給料と比較することは無理な話かもわかりませんが、例えば初任給が150000円位としましょう、すると一枚7000円位になると思います。とてもとても高く、その頃の若者には気楽に手が届くものではありませんでした。それぐらいしたものが、今は、ただ、60年もしたら世の中がこんなに変わるものかと、感慨深いです。
お勤めをする頃にはもっと安くなり買えるようになりました。
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