いけばなを習っていた方の晴れ舞台
2012年11月1日 | Posted by juho under おけいこ |
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晴れの席、床の間のいけばなは若松
関西では、結納が終わった後、結婚式が近づいてくると花嫁の荷出しをいたします。
荷出しの2,3日前に、荷飾りをいたします。
近所の人に、荷物を披露し、見てもらうのです。
荷物の、多い、少ないは、関係ありません。
その時に、今までにいただいた「いけばなのお免状」「お茶のお免状」も一緒に、若松を活けている床の間に、ずらっと並べるのです。
そして来られた方々に見ていただくのです。
なんと晴れがましいことでしょう!
高価な荷よりも、むしろ日本女性としての教養や作法をひととおりは身に付けた花嫁として嫁いでゆける幸せに、誇らしい気分を感じたものです。
さらに、荷が新郎のもとに届くと、新郎側でも、花嫁のお免状を披露してくださり、ご親類やご近所の方から、「いけばなや、お茶のお作法も修めた、良いむすめさんが嫁いでこられるんですね」とわかってもらえたのです。
今まで お稽古を 頑張ってきた 甲斐がありました。
一生懸命にお勉強をしてきたのを皆様に認められたのですもの。
そして見に来ていただいた方々に、紅白のおまんじゅうを持って帰って頂くのです。本当に小さいながら、荷飾りはお稽古をがんばった花嫁には、嬉しく誇らしいイベントでございました。
私たちの 若い頃の おはなしです。
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