いけばなに心が揺れずには、いられない。
2012年10月29日 | Posted by juho under いけばな |
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ちょっと、分かってきました。
最近の方のお花の楽しみ方と、私たちの頃の価値観の違いが。
私は「あまり昔はねえ~」という言い方は好きではないのですが、やはり昔は「お花を習う」「お茶を習う」というのは、一般教養的な意味合いがございました。
お嫁に行くための、一つの花嫁道具でしたの。
例えば、「お花」今でいう「いけばな(生け花)」のお免状が師範代まであれば、”箪笥ひとさおぶん(箪笥一本)”というほどの値打ちのあった重いものだったものでした。
床の間があり、お玄関の入った所に衝立がありその前にお花を生け、家へ来られるお客様をお迎えし楽しんで頂いたものでした。
女の人の一つの仕事だったのかな~~ ウフ
今の生徒さんにとっては、もっと芸術として楽しむ、とか、空間コーディネイトの技術を身につけたい、とか、独立して事業とする夢を持っている方もいらっしゃるようです。
「師範代を持っているだけの先生から習ってもそれ以上に行けないから、気の合いそうな若い先生より、力のある先生を探して来ました。」と言われる人も多いのですが、私はそんなに「気の合わなさそうな、オバさん(おばあさん?)」なんですかねえ。自分では、楽しい人のつもりなんですが・・・。苦笑
また、昔ながらの花嫁修業の気分の方がいても良いでしょうし、もっと気楽に習う人もいて良いでしょう。
時代は変わって、目指すものは変わっても、お花を楽しむ気持ちは同じです。
ひとの心を、どきどき、揺り動かす。
それが、お花の魔法。
楽しい、おかあさんが、お待ちしています。
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