いけばなに心が揺れずには、いられない。2
2012年10月30日 | Posted by juho under いけばな |
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床の間がなくなり、玄関にも余裕がなくなり、段々と空間が削られて、家の中がいつの間にか本当に箱のような趣のない感じの家が建てられるようになってしまいました。
何がそうさせたか。狭い島国である日本では仕方がなかったのかもしれません。
土地が高くなり、そこそこの家が建てられなくなったからでしょうか。
初めてスクールにお越しになられた時に、いけばなのお稽古をして、お花を持って帰っても活ける所がないから、いけばなをあきらめていました、なんていう方も、たまにいらっしゃいます。
ほんとうに、そうでしょうか?
先日も新しく来られた生徒さんが「どこに活けたらよいのでしょう?」なんておっしゃられたら、先輩の生徒さんが「もともと、わたしら、狭いからこそ、せめてお花を活けたい思たんですよ。」と、笑いながら、横はいり。
「ちょっと片付けたら、なんぼでもスペースなんてできるし、どこに置いたらしっくり来るやろかって、考えるだけでも楽しいやん。」ですって。
センセ、出る幕ありませんでした。
そこに「姿の良い」いけばながあるだけで、心が揺れ動く。
それがお花の魔法です。
ひとが、どきどきする、そんなお花を活けてみませんか。
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