なぜ、いけばなを習うのでしょうか?1
いけばなの美の理論を知る
いけばなに限らず、絵画も彫刻も音楽も、全ての芸術は、誰かに習わなければ制作してはいけない、というものではありません。
自由に絵を書いたらいい。
好きなようにメロディーを作って口ずさんだらいい。
それと同じように、いけばなも、個人が好きなように活けて構いません。
さらに、勝手気ままに制作した作品が、みごとな芸術作品となる可能性も決して否定されるものではないのです。
しかしながら、それは単なる「偶然の美」でしかありません。
試行錯誤していたら、たまたま良いものが出来あがってしまっただけのことです。
さらに人が見て良いものなのかどうなのかさえ判断できないことでありましょうし、それ以前に自分自身にとってさえ良いものなのかどうかも、現実には判断がつかないことでしょう。
未生流笹岡のいけばなの特徴は、流派の生け方を学ぶことで、いけばなという芸術を志す門人の誰もが、美しい花姿を実現できることにあります。
未生流笹岡のいけばなが、どなたにも同じ美しい花姿を実現できるのは、(他のページを設けて後述いたしますが)花矩(はながね)を具象化した未生流笹岡の緻密な「寸法表」があるからです。
花矩(はながね)はそれぞれの流派によって決められているのですが、完成図である花矩だけしか無い流派も多く、実際にはいけばなの手腕が上達するのに時間が掛かることも多いのです。
未生流笹岡のいけばなでは、「寸法表」によって、技術さえともなえば、どなたにでも良い花姿を再現することができるのです。
型を覚え、偶然の美ではなく、いつでも、きれいな花姿のいけばな作品を活けれるようになること。
それが、いけばなを習う、大きな目的です。
型を覚えていくうちに、いけばなの美の理論がわかってきます。
いけばなの花矩(はながね)とは
いけばなの花矩(はながね)については下記リンクをご参考下さい。
>いけばなの花矩(はながね)未生流笹岡の「寸法表」とは
未生流笹岡の「寸法表」については下記リンクをご参考下さい。
>未生流笹岡の寸法表
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